Ideal Sleep Ⅱ
■Character
Main
「アスティ〜、今日の夕飯カレーとオムライスどっちがいいと思う?」
「…このピアス、別に趣味とかじゃないから……ただの能力制御装置」
「今日嫌な夢見た。あんたが死ぬ夢…あんたを救えなかった、俺の夢」
トウティス・サルヴァトーリ
性別:男性 年齢:20 身長:168cm
一人称:俺 二人称:あんた
所属:情報捜査管理機関ノヴァ 中央部A区 管理課 ノールド班
属性:氷/闇 武器:妖刀「黒椿」/複写刀「白椿」
血液型:A型 誕生日:11/30
好きなもの:猫、和菓子、料理
嫌いなもの:騒音、耳に触れられること
──吹雪の舞うところ、”冬将軍”の姿あり。
長いストールと藍色のコートを纏った中性的な顔立ちの青年。雪を自在に操る姿から「冬将軍」の
通り名を持ち、多くの者たちから恐れられている。
…が、彼が本領を発揮できるのは冬の間のみ。その性質は”気候に大きく左右される”というもの。
気温が低ければ低いほど力が強くなるが、夏場ではほぼ機能せず、体力も著しく低下してしまう。
(持ち前の剣術で辛うじてカバーはできている模様。)
同じ氷属性を持つ魔術師の中でもかなり特殊なケースであり、彼のように気候に左右される魔術師
は他にはいないという。
基本的に無表情。氷属性ということもあってか、冷たい人物だと思われていることも少なくない。
…が、実際はにはただぼーっとしているだけのマイペース人間。人の話を聞いているようであまり
聞いておらず、大抵頭の中は夕飯の献立で埋め尽くされている。隠れたムードメーカーでもあり、仲間たちをからかい、場を盛り上げることも珍しくはない。
同時に困った人を放っておけない優しさの持ち主。命の危機に瀕した少女、サリカを救い、その後
も何かと世話を焼く間柄に。
「…でも、あんたを助けた覚えはないから」
彼には断片的に記憶を失う疾患があった。幼少期のことは何も覚えておらず、父親の顔を思い出す
こともない。その後も度々抜け落ちていく記憶に、彼は頭を悩ませた。
──その後も数々の”身に覚えのない行動”は彼を翻弄し、やがて運命をも狂わす事態に。
「ユロ兄、確かに勝手にどこか行ったりするのはよくあるけど…さすがにちょっと心配というか」
「ああパパ?いたんだ……で何?疲れてるから手短にしてくれる?」
「あんたのおかげで、あたしは強くなれたんだ。だから、今度はあたしがあんたを助ける」
サリカ・ナヴァール
性別:女性 年齢:16 身長:153cm
一人称:あたし 二人称:あんた
所属:未所属→ 情報捜査管理機関ノヴァ 中央A区 管理課 ノールド班
属性:闇 武器:フェリタ・ファルス(大鎌)
血液型:AB型 誕生日:5/27
好きなもの:甘いもの、誰かの役に立つこと
嫌いなもの:孤立、足手まといになること
桜色の髪に青と金色の左右で異なる色の瞳を持つ少女。その左目には”魔力回路”を可視する能力を
宿している。…が、どうやら彼女はその力を全く使いこなせていないようだ。
表面上は明るく振舞っているものの性根はネガティブ。彼女なりの義理の姉に対する気遣いの表れ
なのだが、彼らからは無理して笑っているようだと称され、かえって心配させてしまう始末。尚、
同じ家族である父親に対しては塩対応なご様子。
情報捜査管理機関ノヴァの代表「ルダルク・ナヴァール」を父親に持ちながら、家族以外の魔術師
と関わることなく、平穏な日々を過ごしていた。
──突如”赤い影”を操る能力に目覚めるまでは。
その強大な力は、戦闘経験もない彼女が容易く制御できる代物ではなかった。赤い影は時に仲間、
ある時は彼女自身をも傷つけた。赤い影に翻弄され、とうとう自我までも失った彼女を救い出した
のは”冬将軍”トウティス・サルヴァトーリであった。
「お前たち食料がなくなったら何食べて生きるつもりだ…?そんな顔するな」
「リイアのやつ…産業医がいるからって無茶しすぎだろ…!はやくあいつ止めるぞ!!」
「ばっ馬鹿野郎…!無事でいてほしいのは…あ、当たり前だろ…!!」
ユロウル・ナヴァール
性別:男性 年齢:20 身長:173cm
一人称:僕 二人称:お前
所属:情報捜査管理機関ノヴァ 中央A区 捜査課 ノールド班
属性:闇/風 武器:レガリア(剣)、クリスタルダガー
血液型:A型 誕生日:4/8
好きなもの:鳥類、雑草
嫌いなもの:不要な殺傷、情報の隠蔽
「レイヴンマスター」の通り名を持つエルフ(スリークォーター)の青年。傍らに寄り添っているカラスは彼の相棒(使い魔)である「レテ」。
「魔術師としては半人前」、そう彼は語るが、ノヴァの中でもかなりの実力者。風を操る能力や、
簡易的な治癒術、鍵の施錠や、トラップを仕掛けるなどの多才ぶりを誇る。
森林でのフィールドワークを数多くこなしてきた為、動植物の知識が豊富。雑草を見せればどんな
薬が作れるかなどの豆知識を披露してくれる…のだが、味や歯ごたえなどのどうでもいい情報まで
付いてくるのが玉に瑕。サバイバル能力にもそこそこふけている為、ゲテモノを口にするのは平気な様子。(トウティスやサリカからは「ありえない」とドン引きされてしまっている)
良くも悪くも正直者。基本的に気さくで誰に対しても友好的に接する。しかし、姉のリイアや妹のサリカに対しては素直になれないのか、何かと無愛想な態度になりがち。実際心の底では彼女たちを常に心配しており、この二人のことになると普段にも増して融通が利かない。
また、非常に強い正義感の持ち主で、争いごとを嫌うが、それ故に熱くなってしまい、逆に争いを
招くことも珍しくはない。捻くれ者のアウラや冷酷なルアとは相容れず、言い合いになることも。
「人の背中に半額シール貼るやつなんてあいつ一人しかいないだろ…え?もう一人いそう?ええ……」
「ひとつ聞いていいか?コーヒーが胃に良くないと小耳に挟んだんだが、本当なのか…?」
「俺はここに来たこと、後悔してないからな。俺から見たら、魔術師も同じ人間だ」
アスティ・L・ノールド
性別:男性 年齢:23 身長:178cm
一人称:俺 二人称:お前
所属:情報捜査管理機関ノヴァ 中央A区支部長 ノールド班代表
属性:無 武器:セルペンテ(大剣)
血液型:B型 誕生日:7/18
好きなもの:缶コーヒー、煙草、メカ
嫌いなもの:甘いもの、偏見
中央A区の支部長を務める青年。生真面目で義理堅い性格。しかし押しには弱く、変わり者の面々
からいじられ放題な毎日。彼の胃が休まる日はいつになるやら…。
そんな彼だが、指揮官としては極めて優秀な人物。親しみやすい人柄から多くの隊員に支持される
カリスマ的存在であり、実際普段から彼をいじり倒しているトウティスからも「最も信用のおける
人物」だと称されている。
また、娯楽に対しては寛容で、トウティスたちの悪ノリにも内容次第で便乗することもある。曰く
「童心に戻ったような気持ちになれる」とのこと。
自身の武器であるセルペンテや、身に着けているインカムには彼の趣味が大きく反映されており、
褒められるとテンションが高騰し、まるで少年のような素振りを見せることも。
ノヴァでは珍しい”魔術回路を持たない普通の人間”。故に対魔術による戦闘は苦手としているが、体力面においては誰にも負けないタフな男。支部長という立場上、あまり戦線に立つことこそない
ものの、”魔術に頼らない”彼の戦法は、ノヴァの切り札ともいえる代物であろう。
魔術師ではない彼がノヴァに属する理由、それは、自身の出自…
──”反魔術組織”「エクソシスト」の代表者の息子として生まれたその環境にあった。
「アウラくん!待ちなさい!!話はまだ半分も終わってないわよ!!ってこら!頭に手を置くな!!」
「ごめんねユロくん、それは約束できないわ。だって、あなたは私の大切な弟だから」
「ま、精々そこで足掻いてなさい。そこまで成り果てたあなたがどうなろうが私の知ったことじゃない」
リイア・ナヴァール
性別:女性 年齢:22 身長:145cm
一人称:私 二人称:あなた、君、お前
所属:情報捜査管理機関ノヴァ 中央A区 管理課 救護班代表
属性:炎/光 武器:フェリクス(大槍)
血液型:B型 誕生日:9/1
好きなもの:爬虫類生物、戦うこと
嫌いなもの:幽霊、ホラーもの
見た目は小柄な少女のように見えるが、れっきとした成人女性。中央A区にて治癒術講師および、
救護班の代表を務める。その実力は確かなもので、「他の誰にも治せない傷もこの人になら簡単に
治せてしまう」と多くの治癒術師の間で語り草となっている。
サリカ、ユロウルの姉であり、組織内でもみんなのお姉さん的存在。しかし、皆口を揃えて彼女を
こう称する。「頼りにはなるが”一番危なっかしい”」と。……これこそが彼女の最大の欠点。何を
間違えたのか、治癒術師として皆をサポートする立場でありながら戦闘態勢に入るなり迷わず前線
を突っ走る戦闘狂と化してしまうのだ。彼女を語る上で欠かせないのが、背丈よりも大きな槍、フェリクス。その槍を自在に振り回す彼女に、皆目を疑ったことだろう。「赤い悪魔」と囁かれる
こともあるが、おそらく本人の前では口にしないほうが賢明だろう。
このことから治癒術師として機能しない場面も珍しくはなく、彼女の助手であるアウラに泣きつく
隊員が後を絶たない。(もっともその助手は迷惑そうにしているが…)
他にも酒癖が悪い、コンプレックスに触れられるとすぐ怒るなどといった一面もあり、彼女を苦手
とする者も少なくない。
時折人が変わったかのように冷酷な言葉を吐き捨てることもあり、妹や弟から「なんか苦手だ」と
称される要因にもなっている。
「…勤務時間外だ。話しかけるな」
「話聞いてました?そうやって自分勝手なことばかり考えてるから怪我人が増えるんですよ」
「救えなかった命を弔う資格なんてないのかもしれない…でも、こうでもしないとずっと苦しいままなんだ」
アウラ・クリーレン
性別:男性 年齢:21 身長:172cm
一人称:俺 二人称:お前、あなた、君
所属:情報捜査管理機関ノヴァ 中央本部 捜査兼管理課 救護班
属性:雷/光 武器:ドンナー(双銃)
血液型:O型 誕生日:12/6
好きなもの:孤独、植物
嫌いなもの:人間全般、自分の顔、人命が絶たれる瞬間
表向きは皆のサポートを務める産業医、裏では優秀なハッカー、時には強力な魔術師として多方面
でノヴァを支える立役者。本来は中央本部の幹部であるが、普段はリイアの助手として振る舞っている為、そのことを知るのはごく一部の限られた者のみ。ノヴァの代表から直々にスカウトされ、
僅か数年で幹部の座に上り詰めた確かな実力者……なのだが、やや難儀な性格の持ち主。
人と関わりあうことを嫌い、基本的に無口。口を開けば痛烈な毒舌や皮肉の数々。しかし、目上の
相手に対しては悪態をつくことなく敬語で話すなど、礼儀は弁えている模様。(例外としてリイア
に対しては容赦なく毒を吐いている)また、幼い子ども相手には温厚な態度で接し、普段の彼から
は想像もつかないような笑顔を見せることも。
過去の彼を知る人物曰く、”こちらが本性”。彼が他者に冷たく接し、距離を置こうとするのは、
その”人の良さ”故に親しい者が傷つくことを、親しい者との死別をひどく恐れている為。
──このような性格となった背景には、家族との離別や、想いの人と死別した過去があった。
「ここからならもう大丈夫だよ。一人で帰れるかい?……そう。気をつけるんだよ」
「その優しさで自分の首を絞めている、あなたはもう気づいてるんじゃないか?クリーレン先生」
「俺が嫌じゃ…ないのか?こんな血に塗れた手で触れて…君は許してくれるのか?」
ルア・ラトゥール
性別:男性 年齢:21 身長:172cm
一人称:俺 二人称:お前、君、あなた
所属:ハーフェンガルト魔道軍 次期魔導師長
属性:闇/炎 武器:シャドウレイビア、ナイトレイド(双銃)
血液型:O型 誕生日:12/6
好きなもの:孤独、廃墟撮影
嫌いなもの:自分自身
トウティスの幼馴染で、彼の記憶の手がかりを知る人物。彼とは所謂”腐れ縁”で顔を合わせるなり
不毛な言い争いを繰り広げるのがお約束……というより一方的に粗雑に扱われる仲。その他、天然
な実姉や、クレールなど、風変わりな面々に振り回される不憫な人物。
ハーフェンガルト魔導軍 魔導師長「リオネル・ラトゥール」の息子であり、次期魔導師長の座を約束された「影の魔導師」の通り名を持つ青年。
名家の生まれで眉目秀麗。人当たりもよく、一見非の打ち所のないように見える彼。しかし、彼を
知る者は皆口を揃える。
「影の魔導師に会ったら逃げろ」
──その在り方は、良くも悪くも”正義の味方”。
困っている人を見かければ迷わず救いの手を差し伸べる。その一方で、自身が”悪”とみなした相手
には、頭を足蹴にし、罵声を浴びせるなど容赦がない。目的を果たす為ならば、自分自身が傷つく
ことも厭わない。
全ては”人々が平和に暮らせる世の中を作る為”。それを阻害する者は根絶しなくてはならない。
今日も彼は先の見えない正義を振りかざす。
「飽きたので帰ります。道、覚えてないから送ってくれませんか、アウラ先生」
「何言ってるんですか。ルアが教えてくれたから、私はこの景色が好きになれたんです」
「…ごめんなさい。ルアも、サリカも、私には止められない…どうしたらいいかわからない」
クレール・カルフォン
性別:女性 年齢:18 身長:160cm
一人称:私 二人称:あなた
所属:未所属(ノヴァの保護下)
属性:光/地 武器:クリスタルレイ(可変)
血液型:O型 誕生日:6/22
好きなもの:紫陽花(紫)、ルア
嫌いなもの:父親、自分の手で破壊できないもの
訳あってノヴァの保護下にある謎の少女。結晶を作り出し、自身の思うままに操る能力を持つ。
無表情で無口、その佇まいから「お人形さん」とも称される。実年齢よりも幼い言動が目立ち、
保護下にあるという立場にも関わらず、好き勝手に動き回り、隊員たちを困らせる毎日。物事が
思い通りにならなければすぐに人を刺そうとする物騒な一面も。
かつては大きな屋敷の令嬢……いや、”籠の中の鳥”であった彼女。父親から”ひどく”溺愛され、
わずか10歳にしてその心は枯れきっていた。そんなある日、事件は起きた。突如屋敷に火の手が
上がった。燃え盛る部屋の中、彼女は”最期の足掻き”として父から暴行を受けようとしていた。
──次の瞬間、父親は”黒い刃”に心臓を貫かれ、息絶えていた。
目の前には”黒い刃”を持った少年が一人。血に塗れた手を差し伸べ、こう言い放った。
「はやくここから逃げよう」
後に少女は、この少年に心を開き、次第に惹かれていくようになるのだが…